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確認した日:2026年10月4日(制度やサービスの情報は、この日に公式サイトで確かめました)
おもちゃを選ぶとき、「今の年齢には、どんな遊びが合うのだろう」と迷うことはありませんか。
この記事では、国が定めた保育所の保育の基本「保育所保育指針」を手がかりにします。指針には、0〜6歳の子どもの保育の「ねらい」と、そのための「内容」が、時期ごとに書かれています。その言葉から、遊びの目安とおもちゃの選び方を考えます。
ここで紹介するのは、あくまで遊び方の目安です。おもちゃで力が伸びることを約束するものではありません。
この記事は、実際に使った感想ではなく、公式の情報を整理したものです。決まりや条件は変わることがあるので、最新の情報は記事の最後にある公式ページで確かめてください。
このページの目次
- 保育所保育指針の「ねらい」とは
- 0歳ごろ:見る・さわる・手や指を使う
- 1〜2歳ごろ:体を動かす・まねをする
- 3〜6歳ごろ:友達と遊ぶ・工夫する
- 年齢ごとの目安とおもちゃ選びの考え方
1. 保育所保育指針の「ねらい」とは
保育所保育指針は、保育所での保育の内容などを国が定めたものです。2017年(平成29年)に厚生労働大臣の告示として出され、2018年4月1日から使われています。いまは、こども家庭庁のサイトで読むことができます。
指針の「ねらい」は、保育の目標をよりくわしくしたものです。指針は、子どもの時期を次の3つに分けて書いています。
- 乳児(1歳になるまで)
- 1歳以上3歳未満
- 3歳以上
指針は保育所の保育のために定められたもので、家庭向けのきまりではありません。それでも、時期ごとの遊びの例がたくさん書かれているので、おもちゃを考えるときのヒントになります。
気をつけたいのは、育ちのペースが一人ひとり違うことです。指針は「子どもの個人差に十分配慮すること」を求めています。指針の解説も、同じ月齢・年齢の子どもでも、興味や関心の対象は異なると説明しています。
2. 0歳ごろ:見る・さわる・手や指を使う
乳児の保育の「ねらい」は、次の3つの視点でまとめられています。
- 健やかに伸び伸びと育つ(体の育ち)
- 身近な人と気持ちが通じ合う(人との関わり)
- 身近なものと関わり感性が育つ(心の育ち)
3つ目の視点のねらいには、「見る、触れる、探索するなど、身近な環境に自分から関わろうとする」とあります。内容には、おもちゃや身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶことが挙げられています。体については、はう、立つ、歩くなど、十分に体を動かすことも書かれています。
おもちゃの選び方にもふれています。おもちゃは、音の質、形、色、大きさなどが、子どもの発達の状態に合ったものを選ぶこと。そして、身の回りのものは、いつも十分に点検すること、です。
この時期なら、にぎる、振る、たたくと音が出る、ひもを引っぱると動く、といった遊び方ができるものが候補になります。対象年齢や部品の大きさなど、安全の確かめ方は1本目の記事にまとめています。
3. 1〜2歳ごろ:体を動かす・まねをする
1歳から3歳になるまでの保育は、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域でまとめられています。この時期の内容には、遊びにつながる言葉がたくさんあります。
- 走る、跳ぶ、登る、押す、引っ張るなど、全身を使う遊びを楽しむ(健康)
- おもちゃ、絵本、遊具などに興味をもち、それらを使った遊びを楽しむ(環境)
- 身の回りの物にふれる中で、形、色、大きさ、量などに気付く(環境)
- 年上の子や保育士のまねをしたり、ごっこ遊びを楽しんだりする(人間関係)
- 水、砂、土、紙、粘土など、いろいろな素材にふれて楽しむ(表現)
指針は、この時期に気を配ることとして、探索活動が十分できるように、事故の防止に努めながら動きやすい環境を整え、全身を使う遊びなど、いろいろな遊びを取り入れることを挙げています。
おもちゃなら、押して歩く・引いて歩くもの、積んだり並べたりできる積み木、形を穴に入れて遊ぶもの、まねっこに使えるままごと道具などが考えられます。
4. 3〜6歳ごろ:友達と遊ぶ・工夫する
3歳以上の時期について、指針は、仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生まれ、集団での遊びや協同的な活動も見られるようになる、と説明しています。内容には、次のような言葉があります。
- 友達のよさに気付き、一緒に活動する楽しさを味わう
- 共同の遊具や用具を大切にし、皆で使う
- 身近な物や遊具に興味をもって関わり、比べたり、試したりして工夫して遊ぶ
- 日常生活の中で数量や図形などに関心をもつ
- いろいろな素材に親しみ、工夫して遊ぶ。かいたり、つくったりすることを楽しむ
数や文字について、指針は「日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切に」するよう書いています。数や文字のおもちゃも、教えこむ道具としてより、子どもが遊びの中で使いたくなるかどうかで考えるとよさそうです。
この時期は、みんなで遊べるボードゲームやカードゲーム、組み合わせを工夫できるブロック、お絵かきや工作の道具、簡単なリズム楽器などが候補になります。
友達やきょうだいと遊ぶなら、「共遊玩具」の目印も知っておくと便利です。日本玩具協会は、目や耳の不自由な子もそうでない子も一緒に楽しく遊べるよう配慮したおもちゃを認定しています。パッケージには「盲導犬マーク」(目の不自由な子への配慮)や「うさぎマーク」(耳の不自由な子への配慮)が表示されます。
5. 年齢ごとの目安とおもちゃ選びの考え方
ここまでの内容を表にまとめます。年齢は目安で、子どもによって前後します。
| 時期 | 指針にある遊びの例 | おもちゃで見たいところ |
|---|---|---|
| 0歳ごろ | 見る・ふれる・探索する。つまむ、つかむ、たたく、引っ張る | 音・形・色・大きさ。手で持って動かせるか |
| 1〜2歳ごろ | 全身を使う遊び。形・色・大きさ・量に気付く。まねやごっこ遊び | 押す・積む・入れるなど、体や手を使えるか |
| 3〜6歳ごろ | 友達と一緒に遊ぶ。比べる・試す・工夫する。かく・つくる | みんなで使えるか。遊び方を工夫できるか |
選ぶときの考え方では、こども家庭庁の「はじめの100か月の育ちビジョン」も参考になります。ビジョンは、遊びは何かの効果を求めてさせるものではなく、それ自体が目的だとしています。また、子どもが働きかけると変化や手応えが返ってくる環境が、豊かな遊びには必要だとも書いています。
指針は、性別などによる固定的な意識を植え付けないようにすることも求めています。「男の子向け」「女の子向け」という分け方より、今の子どもが何に夢中になっているかを見て選びましょう。
- 今、子どもが夢中になっている遊び(にぎる・押す・まねる・つくる など)に合っている
- さわると音が出る、形が変わるなど、手応えがある
- 遊び方を子どもが工夫できる
- 対象年齢の表示が、今の年齢に合っている
- 「〇〇が育つ」という言葉だけで決めていない
- 性別のイメージだけで選んでいない
まとめ
保育所保育指針には、0歳ごろは見る・さわる・手や指を使う、1〜2歳ごろは全身を使う・まねをする、3〜6歳ごろは友達と遊ぶ・工夫する、といった遊びの姿が書かれています。おもちゃを選ぶときは、こうした目安と、目の前の子どもの様子を合わせて考えましょう。
遊びは、何かの効果のためにさせるものではありません。子どもが夢中になれるかを大切にしながら、安全の確認(1本目の記事)も忘れずに選んでください。
出典・参考(2026年10月4日確認)
- こども家庭庁「保育所保育指針(平成30年度~)」
- こども家庭庁「保育所保育指針解説(平成30年度~)」
- こども家庭庁「保育所」(保育所保育指針などの掲載ページ)
- こども家庭庁「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(はじめの100か月の育ちビジョン)」
- デジタル庁 e-Gov法令検索「児童福祉法」(第4条)
- 一般社団法人日本玩具協会「共遊玩具の活動について」